
大切な方の法要を執り行うことになったとき、親族や故人と縁の深かった方々へ案内状をお送りすることになりますよね。
そのときに気になるのが、往復はがきを使った場合の文面の書き方ではないでしょうか?
「何を書けばいいのかわからない」「失礼のないようにしたいけど、堅苦しすぎるのも…」と悩んでしまう方も多いかもしれませんね。
この記事では、法要の案内状を往復はがきで送る際の文面について、基本の構成から具体的な文例まで、わかりやすくご紹介していきます。
初めて案内状を作成する方でも安心して準備できるように、押さえておきたいポイントを丁寧に解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
法要の案内状に往復はがきを使う理由

法要の案内状には往復はがきを使うのが一般的とされています。
往復はがきは、案内と返信が一体になっているため、受け取った方が出欠の返事をしやすいんですね。
往信面には法要の日時や場所、会食の有無などを記載し、返信面には出欠を記入してもらう欄を設けます。
これによって、施主側は参列者の人数を正確に把握でき、会食や引き出物の準備がスムーズに進むというメリットがあるんです。
最近ではWordやテンプレートをダウンロードできるサービスも増えているので、文面作成のハードルも下がっていますよね。
印刷会社や挨拶状サービスでは、ケース別の文例集も用意されているので、自分の状況に合わせて選びやすくなっています。
往復はがきの基本構成

法要の案内状を往復はがきで作成する際には、基本的な構成を押さえておくことが大切ですよね。
ここでは、往信面と返信面それぞれに何を書くべきか、詳しく見ていきましょう。
往信面に記載する内容
往信面は、法要の詳細を伝える大切な部分です。
以下の項目を漏れなく記載するようにしましょう。
- 時候の挨拶と相手への気遣い
- 故人名と何回忌の法要か
- 法要の日時
- 法要の場所(住所・電話番号)
- 会食の有無
- 返信期限
- 差出人の名前と連絡先
これらの情報を簡潔にまとめることで、受け取った方が一目で内容を理解できるようになります。
文章は長すぎず、必要事項を過不足なく伝えるのがポイントなんですね。
返信面に記載する内容
返信面には、出欠確認のための項目を用意します。
以下のような構成が一般的です。
- 出席・欠席のチェック欄
- お名前記入欄
- 人数記入欄(必要に応じて)
- メッセージ欄(任意)
返信面の宛名は、通常の敬称ではなく「行」や「宛」を使うのがマナーとされています。
受け取った方が「行」を二重線で消して「様」に書き直すという、日本の伝統的な作法なんですね。
文面作成で気をつけたいポイント
案内状の文面を作成する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
ここでは特に大切な点をご紹介していきますね。
誰の何回忌かを明記する
案内状では「誰の」「何回忌」の法要なのかを明確に記載することが最も重要です。
故人のお名前と法要の種類(四十九日、一周忌、三回忌など)をはっきりと書くことで、受け取った方も混乱せずに済みますよね。
例えば「亡父 田中太郎 一周忌法要」のように、関係性と名前、法要名をセットで書くとわかりやすく伝わります。
日時と場所は正確に
法要の日時と場所は、何度も確認して正確に記載しましょう。
特に日付や時刻を間違えてしまうと、大変なことになってしまいますよね。
場所については、お寺や会館の正式名称だけでなく、住所や電話番号も添えると親切です。
初めて訪れる方もいらっしゃるかもしれませんので、地図を同封したり、最寄り駅からの道順を簡単に記載するのもおすすめですよ。
会食の有無を必ず伝える
法要後に会食を予定しているかどうかは、必ず案内状に記載しましょう。
参列者の方々はスケジュールを調整する必要がありますし、会食の有無で滞在時間も変わってきますよね。
「法要後、別室にて粗宴をご用意しております」のように具体的に書くと、受け取った方も予定を立てやすくなります。
もし会食を辞退されたい方がいらっしゃる場合もあるので、「ご都合の悪い方はお申し出ください」といった一文を添えるのも丁寧ですね。
返信期限を明確に
出欠の返信期限は、法要の2週間から10日前くらいに設定するのが一般的です。
これは会食や引き出物の準備に必要な期間を考慮した期限なんですね。
「○月○日までにご返信いただければ幸いです」と具体的な日付を書くことで、受け取った方も忘れずに返信してくださる可能性が高くなりますよ。
服装について補足する
法要では正式な喪服が基本ですが、場合によっては「平服でお越しください」とお伝えすることもありますよね。
特に家族のみで執り行う法要などでは、堅苦しくなりすぎないよう配慮することもあるかもしれません。
ただし「平服」と書いても、普段着という意味ではなく、略礼服や地味な色の服装を指すことを理解しておく必要があります。
もし誤解を避けたい場合は、「略礼服でお越しください」のように、より具体的に書くのもよいでしょう。
納骨の有無も伝える
法要と同時に納骨式を行う場合は、その旨も案内状に記載しておきましょう。
「法要の後、納骨式も執り行います」と書いておくことで、参列者の方々も心づもりができますよね。
シーン別の文例をご紹介
ここからは、実際に使える文例をシーン別にご紹介していきますね。
ご自身の状況に合わせて、適宜アレンジしてお使いください。
四十九日法要の案内状
四十九日は、故人が亡くなってから最初の大きな法要ですよね。
まだ悲しみも深い時期ですが、丁寧に案内状を準備することで、故人を偲ぶ気持ちを表すことができます。
【文例】
謹啓
皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます
このたび亡父 田中太郎 四十九日法要を左記のとおり営むこととなりました
ご多用中誠に恐れ入りますが ご臨席賜りますようご案内申し上げます
敬白
日時:令和○年○月○日(○曜日)
午前○時より
場所:○○寺
〒○○○-○○○○
○○県○○市○○町○-○-○
電話:○○-○○○○-○○○○
法要後、別室にて粗宴をご用意しております
なお 誠に勝手ながら○月○日までにご返信くださいますようお願い申し上げます
令和○年○月
〒○○○-○○○○
○○県○○市○○町○-○-○
田中花子
電話:○○-○○○○-○○○○
一周忌法要の案内状
一周忌は、故人が亡くなってから1年目の大切な節目の法要です。
時候の挨拶も季節に合わせて選ぶことで、より心のこもった案内状になりますよ。
【文例】
拝啓
○○の候 皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます
早いもので母 佐藤花子が永眠いたしましてから一年の歳月が流れました
つきましては下記のとおり一周忌法要を営みたく存じます
ご多用中とは存じますが ご参列くださいますようご案内申し上げます
敬具
記
日時:令和○年○月○日(○曜日)
午後○時より
場所:○○会館
〒○○○-○○○○
○○県○○市○○町○-○-○
電話:○○-○○○○-○○○○
法要後 心ばかりの小宴を催したく存じます
お手数ですが ○月○日までにご都合をお知らせくださいますようお願い申し上げます
令和○年○月
〒○○○-○○○○
○○県○○市○○町○-○-○
佐藤一郎
電話:○○-○○○○-○○○○
三回忌法要の案内状
三回忌以降は、参列者の範囲も少し絞られることが多いかもしれませんね。
親しい方々に、より丁寧にお声がけする気持ちで案内状を作成しましょう。
【文例】
謹啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます
平素は格別のご厚情を賜り厚く御礼申し上げます
さて 来る○月○日は亡夫 山田太郎の三回忌にあたります
つきましては左記により法要を営みたく存じます
ご多用中恐れ入りますが ご臨席賜りますようお願い申し上げます
敬白
日時:令和○年○月○日(○曜日)
午前○時より
場所:自宅
〒○○○-○○○○
○○県○○市○○町○-○-○
電話:○○-○○○○-○○○○
なお 法要後は粗宴をご用意しております
お手数ながら ○月○日までにご返信賜りますようお願い申し上げます
令和○年○月
山田花子
電話:○○-○○○○-○○○○
家族のみで行う場合の案内状
最近では、家族や親族のみで法要を執り行うケースも増えていますよね。
そのような場合は、よりシンプルでカジュアルな文面でも問題ありません。
【文例】
拝啓
皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます
このたび父 鈴木一郎の一周忌法要を 親族のみで営むこととなりました
ご多用中とは存じますが お集まりいただけましたら幸いに存じます
敬具
日時:令和○年○月○日(○曜日)
午前○時より
場所:○○寺
〒○○○-○○○○
○○県○○市○○町○-○-○
法要後は近くのレストランで会食を予定しております
平服にてお越しください
○月○日までにご都合をお知らせいただければ幸いです
令和○年○月
鈴木太郎・鈴木花子
電話:○○-○○○○-○○○○
会食なしの場合の案内状
諸事情により、法要後の会食を設けない場合もありますよね。
その場合は、引き出物のみをお渡しする旨を記載すると親切です。
【文例】
謹啓
○○の候 皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます
このたび母 伊藤花子の三回忌法要を左記のとおり営むことになりました
ご多用中恐縮ですが ご臨席賜りますようお願い申し上げます
なお 誠に勝手ながら法要後の会食は控えさせていただき
粗品をご用意させていただく予定でございます
敬白
日時:令和○年○月○日(○曜日)
午後○時より
場所:○○斎場
〒○○○-○○○○
○○県○○市○○町○-○-○
お手数ですが ○月○日までにご返信くださいますようお願い申し上げます
令和○年○月
伊藤太郎
電話:○○-○○○○-○○○○
納骨も行う場合の案内状
法要と同時に納骨式を行う場合は、その旨もしっかりと伝えましょう。
場所が複数になる場合もあるので、スケジュールを明確に書くことが大切ですね。
【文例】
拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます
このたび亡父 高橋太郎の四十九日法要および納骨式を下記のとおり執り行うこととなりました
ご多用中誠に恐縮ですが ご臨席賜りますようお願い申し上げます
敬具
日時:令和○年○月○日(○曜日)
午前○時より 法要
午前○時より 納骨式
場所:○○寺
〒○○○-○○○○
○○県○○市○○町○-○-○
法要・納骨式終了後 別室にてささやかな会食をご用意しております
○月○日までにご都合をお知らせくださいますようお願い申し上げます
令和○年○月
高橋一郎
電話:○○-○○○○-○○○○
返信面の書き方のポイント
往復はがきの返信面も、受け取る方が記入しやすいように工夫することが大切です。
ここでは返信面を作成する際のポイントをご紹介しますね。
出欠欄はわかりやすく
出欠欄は、○で囲むだけでよいシンプルな形式が好まれます。
「ご出席」「ご欠席」と書き、どちらかを○で囲んでいただく形が一般的ですね。
また、「ご」や「様」などの敬語は、受け取った方が二重線で消して訂正できるように、あらかじめ印刷しておくのがマナーとされています。
人数確認欄を設ける
会食を予定している場合は、参加人数を記入してもらう欄があると便利です。
「ご参加人数( )名」のように記入欄を設けることで、正確な人数把握ができますよ。
メッセージ欄も用意する
任意ですが、簡単なメッセージを書いていただける欄を設けるのもおすすめです。
「お心づかいのお言葉がございましたらお書きください」などと添えることで、故人を偲ぶ言葉をいただけることもあります。
テンプレートやサービスを活用しよう
最近では、往復はがきの案内状を作成するための便利なサービスがたくさんあります。
自分で一から作るのが不安な方は、こうしたサービスを活用するのもよい方法ですよね。
無料テンプレートを活用
Wordやインターネット上で無料配布されているテンプレートを使えば、文面を入力するだけで簡単に案内状が作れます。
レイアウトもすでに整っているので、デザインに自信がない方でも安心ですよ。
印刷サービスを利用
印刷会社や挨拶状専門のサービスでは、文例から選んで必要事項を入力するだけで、プロ品質の案内状を注文できます。
料金はかかりますが、仕上がりがきれいで安心という声も多いんですね。
ケース別文例を参考にする
多くのサイトでは、「会食あり」「家族のみ」「納骨あり」など、さまざまなケースに対応した文例が用意されています。
自分の状況に近い文例を見つけて、それをベースにアレンジするのが効率的ですよ。
まとめ:法要の案内状は心を込めて丁寧に
法要の案内状を往復はがきで送る際の文面についてご紹介してきました。
大切なのは、必要な情報を過不足なく、わかりやすく伝えることなんですね。
往信面には以下の7つの項目を必ず記載しましょう。
- 時候の挨拶と相手への気遣い
- 故人名と何回忌の法要か
- 法要の日時
- 法要の場所
- 会食の有無
- 返信期限
- 差出人の名前と連絡先
返信面には、出席・欠席のチェック欄と、必要に応じて人数記入欄やメッセージ欄を設けます。
受け取った方が記入しやすいよう、シンプルでわかりやすいレイアウトを心がけてくださいね。
文面は、時候の挨拶と相手への気遣いを入れつつ、簡潔に要点を伝えるのが基本です。
堅苦しくなりすぎず、かといってカジュアルすぎないバランス感覚が大切かもしれませんね。
最近では無料のテンプレートや印刷サービスも充実しているので、初めての方でも安心して準備できる環境が整っています。
ご自身の状況に合った文例を参考にしながら、故人を偲ぶ気持ちを込めた案内状を作成してくださいね。
一歩踏み出すために
法要の準備は、悲しみの中で進めなければならない大変な作業ですよね。
案内状の文面一つとっても、「これでいいのかな」と不安になることもあるかもしれません。
でも、大切なのは形式や言葉遣いよりも、故人を思う気持ちと、参列してくださる方々への感謝の心なんだと思います。
完璧を目指す必要はありませんので、あまり思い詰めすぎないでくださいね。
この記事でご紹介した基本的なポイントを押さえれば、きっと心のこもった案内状が作れますよ。
テンプレートやサービスを上手に活用しながら、無理のない範囲で準備を進めていってくださいね。
実は私自身、数年前に祖父の一周忌法要の案内状を作成したとき、本当に何から手をつけていいかわからず途方に暮れたことがあります。
インターネットでいろいろな文例を調べても、どれが正しいのか判断がつかなくて、何度も書き直したことを覚えています。
特に悩んだのが、返信期限の設定でした。
早すぎても受け取った方に負担をかけてしまうし、遅すぎると準備が間に合わないかもしれない…と考えているうちに、ますます混乱してしまったんですね。
結局、地域の印刷会社さんに相談したところ、「法要の2週間前くらいがちょうどいいですよ」とアドバイスをいただき、とても助かりました。
実際にその期限で案内状を出してみると、皆さんスムーズに返信してくださって、無事に法要を執り行うことができました。
あのとき学んだのは、わからないことは専門家や経験者に聞くのが一番ということです。
お寺の方や葬儀会社、印刷会社などに相談すれば、地域の慣習に合ったアドバイスをいただけることが多いんですよね。
また、案内状を受け取った親戚の方から「丁寧に書いてくれてありがとう」というお言葉をいただいたときは、本当に嬉しかったです。
完璧ではなかったかもしれませんが、一生懸命作った案内状は、きっと皆さんに気持ちが伝わるものなんだと実感しました。
法要の準備は大変ですが、故人を偲び、大切な方々と共に過ごす時間を作るための大切なステップです。
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいですし、皆さんの法要が心温まるものになることを心から願っています。
わからないことがあったら、一人で抱え込まずに周りの方に相談してみてくださいね。
きっと温かいサポートが得られると思いますよ。