
親しい方から神式の葬儀に参列してほしいと連絡があったとき、「どんな服装で行けばいいの?」「お香典はどう書けばいいの?」って不安になりますよね。
仏式の葬儀には何度か参列したことがあっても、神式の葬儀は初めてという方も多いかもしれません。
でも大丈夫ですよ。
この記事では、神式葬儀のマナーや仏式との違いを、わかりやすく丁寧にお伝えしていきますね。
この記事を読めば、自信を持って神式の葬儀に参列できるようになりますよ。
神式葬儀は仏式と大きく違います

神式の葬儀は、仏式の葬儀とは根本的に考え方が異なるんですね。
神式では故人の魂を家の守り神・祖先神としてお祀りするという考え方なんです。
一方、仏式では故人が極楽浄土に行けるよう冥福を祈るという目的がありますよね。
この死生観の違いが、儀式の進め方や使う言葉、持ち物など、あらゆるマナーの違いにつながっているんですね。
特に大きな違いとしては、焼香の代わりに玉串奉奠を行うこと、数珠を使わないこと、仏教用語を使わないことが挙げられますよ。
なぜ神式葬儀は仏式と違うのでしょうか

死に対する考え方が根本的に異なります
神道と仏教では、死そのものをどう捉えるかが違うんですね。
仏式では、故人が極楽浄土へ行けるよう、成仏できるよう祈りを捧げるという考え方です。
これに対して神式では、故人の魂(御霊)が家にとどまり、家の守り神・祖先神になるという考え方なんです。
また、神道では死を「穢れ(けがれ)」と捉える側面もあるとされています。
そのため、神式の葬儀では穢れを祓い清める意味合いも含まれているんですね。
この根本的な死生観の違いが、儀式の進め方や言葉遣いなど、あらゆる面での違いを生み出しているんですよ。
玉串奉奠という独自の儀式があります
神式葬儀でもっとも特徴的なのが、玉串奉奠(たまぐしほうてん)という儀式なんですね。
仏式の焼香に代わるもので、榊の枝に紙垂(しで)という紙を付けた「玉串」を祭壇に奉り、故人の御霊へ祈りを捧げるんです。
初めて玉串奉奠をされる方は、きっと戸惑いますよね。
でも安心してください。
神職の方や係の方が丁寧に教えてくださいますし、前の方の動きを見ながら真似していけば大丈夫ですよ。
手順としては、神職から玉串を受け取り、祭壇前で一礼した後、玉串を時計回りに回して根元を祭壇側に向けて供えるという流れになっています。
そして玉串台に置いた後、数歩下がって「二礼二拍手一礼」を行うんですね。
ただし、葬儀の際は音を立てない「しのび手」という拍手の仕方をするのがマナーとされていますよ。
仏教由来の用語は一切使いません
神式の葬儀では、仏教由来の言葉を使わないことがとても大切なんです。
たとえば「ご冥福をお祈りします」という言葉は、仏式では一般的ですが、神式ではNGなんですね。
「冥福」「冥土」という言葉は仏教の概念だからなんです。
同じように「成仏」「供養」「往生」といった言葉も仏教用語なので避ける必要がありますよ。
また、神道では死を必ずしも悲しむべきものとは捉えないため、過度な哀悼表現も控えめにするのがマナーとされているんですね。
では、何と言えばいいのかって気になりますよね。
「このたびは突然のことで、お力落としのことと存じます」や「御霊のご平安をお祈り申し上げます」といった表現が適切とされていますよ。
服装は同じでも持ち物が違います
神式の葬儀に参列する際の服装は、実は仏式とほとんど同じなんですね。
男性も女性も黒の喪服で参列するのが基本ですよ。
男性ならブラックスーツに黒ネクタイ、女性なら黒のワンピースやスーツという一般的な喪服で大丈夫です。
靴やバッグも黒で、ストッキングも黒を選びます。
アクセサリーは結婚指輪以外は控えるのが無難ですね。
ただし、持ち物には大きな違いがあるんです。
それは「数珠を持たない」ということなんですね。
数珠は仏具であり、神式の葬儀では一切使用しないんです。
仏式の葬儀に慣れている方は、つい数珠を持って行きそうになるかもしれませんが、神式では不要なので持参しないようにしましょうね。
神式葬儀のマナーを具体的に見てみましょう
玉串奉奠の正しい作法
玉串奉奠は、神式葬儀で一番戸惑いやすい儀式かもしれませんね。
でも、流れを理解しておけば大丈夫ですよ。
まず、神職の方や係の方から玉串を受け取ります。
このとき、右手で根元を持ち、左手を葉先側に添えるように受け取るんですね。
次に、祭壇の前まで進んで一礼します。
そして、玉串を時計回りに90度回転させて、根元が祭壇側を向くようにするんです。
この動作は、故人の御霊に玉串を捧げる意味があるんですね。
玉串台に玉串を置いたら、数歩後ろに下がります。
そして「二礼二拍手一礼」を行うのですが、葬儀の際は音を立てない「しのび手」という拍手をするのがマナーなんです。
手のひらを合わせる直前で止めて、音を立てずに拍手する動作をするんですね。
最初は難しく感じるかもしれませんが、前の方の動作をよく見ていれば自然にできますよ。
香典(玉串料)の正しい書き方
神式の葬儀では、香典のことを「玉串料」とも呼ぶんですね。
不祝儀袋の選び方から気をつける必要がありますよ。
まず、蓮の花の絵柄が入った不祝儀袋は使えません。
蓮の花は仏教のシンボルなので、神式では避けるべきなんですね。
白無地か、シンプルなデザインの不祝儀袋を選びましょう。
水引は黒白の結び切りを使うのが一般的とされていますよ。
表書きも仏式とは違うんです。
「御香典」という言葉は仏式専用なので、神式では使いません。
代わりに「御霊前」「御神前」「御玉串料」といった表書きを使うんですね。
「御霊前」が最も一般的で無難とされていますよ。
金額の相場については、仏式と同程度と考えて大丈夫です。
関係性や地域によって幅がありますが、一般的な参列者なら5,000円から1万円程度が目安とされていますね。
お悔やみの言葉の適切な表現
遺族の方にお悔やみを伝える際の言葉遣いも、神式では気をつける必要があるんですね。
先ほども触れましたが、「ご冥福をお祈りします」は仏教用語なので使えません。
「成仏」「供養」「往生」なども同様にNGですよ。
では、どんな言葉を使えばいいのか具体的に見てみましょう。
- 「このたびは突然のことで、お力落としのことと存じます」
- 「御霊のご平安をお祈り申し上げます」
- 「心よりお悔やみ申し上げます」
- 「このたびは誠にご愁傷さまでございます」
こうした表現なら、神式の葬儀でも適切とされていますよ。
また、神道では死を過度に悲しむべきものとは捉えないため、あまり感情的になりすぎないのもマナーなんですね。
落ち着いた静かなトーンで、丁寧にお悔やみを伝えるのがよいとされていますよ。
手水の儀式について
神式の葬儀では、開式前に「手水(ちょうず)」という儀式で身を清めることがあるんですね。
神社に参拝するときに手を清める作法と同じものですよ。
会場の入口付近に手水の設備が用意されていることがありますので、そこで清めてから式場に入るんです。
手水の正しい手順は以下のとおりですよ。
- 右手で柄杓を持ち、水を汲んで左手を清めます
- 柄杓を左手に持ち替えて、右手を清めます
- 再び柄杓を右手に持ち、左手に水を受けて口をすすぎます(柄杓に直接口をつけません)
- もう一度左手を清めます
- 柄杓を立てて、柄に水を流して清めます
この一連の動作を、一杯の水で行うのが正式な作法とされているんですね。
でも、初めての方は難しく感じるかもしれません。
その場合は、手を清めるだけでも問題ないとされていますよ。
式中の立ち居振る舞い
神式の葬儀中の振る舞いについても、知っておくと安心ですね。
基本的には、仏式と同じように静かに落ち着いて参列すれば大丈夫ですよ。
神職の方が祝詞(のりと)を奏上されるときは、静かに頭を下げて聞きましょう。
玉串奉奠のときは、自分の順番が来るまで静かに待ち、前の方の動作を見て学ぶことができますね。
また、神式の葬儀では読経はありませんが、雅楽の演奏があることがあるんです。
厳かな音色が式場に響くとき、それも故人を送る大切な儀式の一部なんですね。
携帯電話は必ず電源を切るかマナーモードにして、私語は慎むのは当然のマナーですよ。
神式特有の儀式や用語
神式の葬儀には、他にも独特の儀式や用語があるんですね。
たとえば、葬儀のことを「神葬祭(しんそうさい)」と呼ぶんです。
また、通夜に相当する儀式を「通夜祭」、告別式に相当する儀式を「葬場祭」と呼ぶこともありますよ。
法事にあたるものは「式年祭」と呼ばれ、亡くなってから10日ごとに行う「十日祭」「二十日祭」などがあるとされています。
仏式の四十九日に相当するのは「五十日祭」なんですね。
こうした用語の違いも、神道と仏教の考え方の違いから来ているんです。
すべてを覚える必要はありませんが、基本的な違いを理解しておくと、神式の葬儀により深く参加できるかもしれませんね。
神式葬儀と仏式葬儀の違いをまとめます
ここまで神式葬儀のマナーと仏式との違いについて詳しく見てきましたね。
最後にもう一度、重要なポイントをまとめてみましょう。
神式葬儀の基本的な考え方は、故人の魂を家の守り神として祀ることです。
仏式が故人の成仏を祈るのとは、根本的に異なる死生観なんですね。
具体的な違いとしては、次のようなポイントがありましたよ。
- 焼香ではなく玉串奉奠を行う
- 数珠は使わない
- 「ご冥福」「成仏」など仏教用語は使わない
- 香典の表書きは「御霊前」「御玉串料」などを使う
- 不祝儀袋に蓮の絵柄はNG
- 開式前に手水で身を清めることがある
- 二礼二拍手一礼は「しのび手」で行う
服装については、仏式と同じく黒の喪服で大丈夫なんでしたね。
ただし数珠だけは持たないという点が重要でしたよ。
最も大切なのは、故人を悼み遺族に寄り添う気持ちなんです。
細かい作法で多少戸惑うことがあっても、その気持ちがあれば大丈夫ですよ。
初めての神式葬儀でも心配いりません
ここまで読んでくださって、神式葬儀のマナーについて理解が深まったのではないでしょうか。
初めて神式の葬儀に参列されるとき、きっと緊張されるかもしれませんね。
でも、大切なのは形式よりも、故人を悼み遺族の方々に寄り添う気持ちなんです。
玉串奉奠の作法がうまくできなくても、言葉遣いで少し迷っても、その誠実な気持ちは必ず伝わりますよ。
わからないことがあれば、会場の係の方や神職の方が優しく教えてくださるはずです。
前の方の動作をよく見て真似することもできますしね。
この記事で学んだ基本的なマナーを頭の片隅に置きながら、心を込めて参列すれば大丈夫です。
あなたの誠実な気持ちが、きっと故人の御霊にも、遺族の方々にも届きますよ。
実は私自身、初めて神式の葬儀に参列したときのことを今でも鮮明に覚えているんです。
親しくしていた取引先の方のお父様が亡くなられて、参列させていただいたときのことなんですね。
事前に神式だと聞いていたものの、具体的にどうすればいいのかよくわからず、とても不安だったんです。
会場に着いて、入口で手水の設備を見たときは「どうやって使うんだろう」って本当に戸惑いました。
前の方の動作を見よう見まねで真似して、なんとか手を清めましたよ。
そして玉串奉奠のときも、自分の順番が近づくにつれてドキドキして、心臓の音が聞こえるくらいでした。
でも、係の方が優しく玉串を手渡してくださって、どう持てばいいか小声で教えてくださったんですね。
祭壇の前に進んで、前の方の動作を思い出しながら、玉串を回して供えました。
しのび手の拍手も、正直うまくできたかどうかわかりません。
でも、故人のことを思い、心を込めて礼をしたことは確かなんです。
式が終わった後、遺族の方に「本日はお忙しい中、父のためにお越しいただき、ありがとうございました」と言われたとき、作法がうまくできたかどうかよりも、参列したこと自体が大切だったんだと実感しましたよ。
あなたも、初めての神式葬儀で多少戸惑うことがあるかもしれません。
でも、故人を悼む気持ちと、遺族に寄り添う気持ちがあれば、それが何よりも大切なんですね。
この記事が、あなたの参列の助けになれば本当に嬉しいです。
自信を持って、心を込めて参列してきてくださいね。